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耳鳴り・突発性難聴:突発性難聴/鍼灸治療レポート16

男性 50代 会社員
症状:突発性難聴

現病歴

来院される3ヶ月前に突然、左耳が聞こえなくなった。病院で診察を受けたところ、突発性難聴と診断。原因は不明。
ステロイドや利尿剤などの治療をおこなったがあまり効果がなく、鍼灸治療を試したく、当院のホームページを見て来院された。
日常的にストレスや疲れなどはあったが、そこまで強いものではなかったと話してくださった。

鑑別診断

喫煙本数は1日20本吸う。難聴の増悪因子として、雨の日、飲酒の翌日はかなり聞こえが悪くつらい。寛解因子は不明。
ストレスの程度、疲労の程度は不明だが、増悪因子から考えて、東洋医学の考え方で診断すると痰湿、身体に溜まった余計な水分が耳を塞いだ結果浮腫んで、難聴になったと考えられる。

治療法

仰向けになり、耳周りの血流改善のために耳門(じもん)、翳風(えいふう)などに刺鍼。自律神経のバランスを整える百会(ひゃくえ)にも刺鍼を。
痰湿を取り除くため、下腿の陰陵泉(いんりょうせん)や脾、腎の働きを促進させる足三里(あしさんり)や太谿(たいけい)のツボに刺鍼。
次に、うつ伏せで頚部から背部と全体的にマッサージしてから、頚肩の緊張緩和のため天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、上大椎(かみだいつい)に刺鍼し、水分代謝やリンパの流れを良くするために肝兪(かんゆ)、脾兪(ひゆ)、大腸兪(だいちょうゆ)、膀胱兪(ぼうこうゆ)に刺鍼した。
ストレス緩和のため膏肓(こうこう)に刺鍼し、東洋医学で耳に関係する腎兪(じんゆ)に5分間置鍼し、抜鍼後、築賓(ちくひん)で水毒をとるツボに刺鍼した。
1回目の治療の後に病院の検査を受けた結果、聴力の数値が回復しており、自覚的にも聞こえ方が違った。耳の横で爪をはじいて最初は5㎝で聞こえなくなったが、治療を重ねるごとに段々と距離が伸びて25㎝くらいまで聞こえるようになった。治療の最後に、耳孔の手掌圧迫で外耳、中耳に刺激を与え終了。
雨の日や飲酒の翌日は聞こえが悪いことが続いたが1~2週に1回の施術を3ヶ月継続し、聴力は改善した。

生活指導

ストレスや自律神経のバランスが崩れて水分代謝が低下しやすく、リンパの流れが滞って、耳の中が浮腫み聴覚神経に影響を与えていることを説明し、水分吸収する大腸の働きを改善するために、ビフィズス菌・乳酸菌配合のベイビーフローラの摂取をお勧めし、腸内環境の改善を提案。善玉菌のエサになる蜂蜜やアマニオイルやエゴマ油のオメガ3系の油の同時摂取もお勧めした。
また、ご自宅でもセルフケアとして、耳孔の手掌圧迫法を続けるよう指導した。

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