女性 20代 会社員
症状:慢性首肩こり
現病歴
ドライフラワー制作の仕事をしており、長時間前屈みでの作業が多いこともあって、最近、慢性首肩こりが気になっている。
仕事が忙しく頭痛も頻発するようになって辛いのでなんとかしたいと思い、自宅からも職場からも通いやすいセルリアンタワー院に来院された。
鑑別診断
痛みや痺れなどはなし。頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアなどの既往なし。
ストレスが溜まっており、便通の状態が悪く便秘気味である。寝起きと仕事終わりに症状が悪化する。
姿勢不良による筋疲労とストレスで自律神経が乱れ、それが内臓にも影響が出たことによる混合性の首肩こりと判断した。他覚的にみて猫背で声が小さく元気がなくかなり疲れている。
治療法
伏臥位で筋緊張緩和と自律神経調整のために、頚部の天柱(てんちゅう)・上大椎(かみだいつい)、肩甲間部の膏肓(こうこう)などのツボを用いてアプローチを。
次に、左右側臥位になってもらい、菱形筋・僧帽筋など姿勢に関与する筋肉に対してストレッチと指圧マッサージを併用しながら刺鍼し、首肩の可動域を広げる治療を行った。最後に仰臥位でお腹と頭部にアプローチし、自律神経バランスと内臓の調整を行った。
治療後は首肩こりが軽くなり、可動域も大幅に改善した。他覚的に見ても顔色が良くなり、目も大きく開くようになった。
生活指導
仕事の合間でもできるセルフケアとして、肩甲骨のストレッチを指導した。慢性的な症状なので、毎日継続することで負担のかかりやすい首肩の筋肉の血流促進になり、治療後の良い状態が続くことを伝え、現在は1週間に一度のペースで来院している。