女性 40代 会社員
症状:右股関節の痛み
既往歴
側弯症
現病歴
首肩こり、頭痛、腰痛治療で3年前までハリアップで鍼治療を受けていた。その後、シンガポールでの長期勤務を終えて今年帰国。
2022年4月から右股関節痛の治療で再来院され、治療を開始。
鑑別診断
年明けにスノーボードで転倒。病院で股関節変形と骨折はないが、痛みが続くなら手術が必要といわれる。自力歩行は可能。
運動開始時の右股関節の痛みが強く、歩行中は右膝内側まで痛みがでる。前屈時右仙腸関節の痛みもある。
治療法
歩行時の痛みをかばっているせいか全身の筋肉の緊張が強く、伏臥位では首肩周りの筋緊張緩和を目指し、鍼・マッサージ整体を。腰部、臀部、ハムストリングの硬さをみて単鍼をして、右腎兪、環跳(かんちょう)に置鍼した。置鍼後、動かせる範囲で股関節を屈曲し下肢をマッサージ。
次に側臥位で側頭筋から首肩、棘上筋、棘下筋にアプローチし、腰部と臀部の硬結に置鍼。置鍼後、動かせる範囲で股関節の整体をした。
最後、仰臥位で腸腰筋、大腿直筋、膝周りの筋肉を緩め、右膝内側横に鍼を。再度、動かせる範囲で股関節の整体を行い、首肩回りをほぐして終了した。
痛くない範囲で、内転筋のトレーニングを指導。
その後、週に1~2回の頻度で来院され徐々に症状は緩和し、5月頃には右股関節と右膝の痛みはほぼ消失した。現在は、仕事疲れの腰痛で週に1回、メンテナンスとして来院されている。