MENU

三叉神経痛:三叉神経痛/鍼灸治療レポート4

70代 男性
症状:右顔上顎部の痛み、痺れ

現病歴

2022年4月末に歯医者で定期クリーニングを受けた翌日から顔面右半分麻酔を打ったように、感覚、味覚、触覚がなくなってしまった。慌てて歯医者へ行ったが原因は歯ではないとのこと。
過去に副鼻腔炎の手術をした大学病院に行ったがそこでも明確な原因は分からず、ステロイドで治療を行い1ヶ月間で症状がだんだん落ち着いてきたため、そのまま良くなるかと思ったが上唇のみに痺れが残ってしまい、その状態が1ヶ月続いている。
感覚、味、触覚はだいぶ戻ってきているが、感覚として腫れているような状態が残り改善方法がないか調べたところ、劉先生の鍼治療をホームページで見つけ、ドクター・リウ鍼灸院 西新橋院に来院。
映画監督をしており、撮影のため国内外問わず色々な場所に行くことが多く、撮影が始まると徹夜の作業も増える。10月にパプアニューギニアに長期の撮影に行く予定があるので、それまでにはなんとかしたいと話された。

鑑別診断

頚肩部、腹部、側頭筋、咬筋に強い筋緊張。頬車(きょうしゃ)、下関(げかん)、翳風(えいふう)に圧痛がある。
右上顎は痺れと痛み、時折熱い感覚がある。温めると痺れ、痛み、熱感も軽減する。
上顎辺りは触ったときの感覚が明確に鈍い感じがあり、ときどき下顎付近を触れても鈍い感覚がある。
その他、顔面の動きに関しては問題はない。
恐らく歯のクリーニングの際に神経に触れて傷が付いてしまった恐れがあり、三叉神経痛(主に第二枝領域)と診断。

治療法

右顔面を指圧後、患部の鎮痛を目的に翳風、下関に置鍼した。このアプローチで痛み・痺れ共に軽減。その後にオトガイ、下顎神経の走行でしっかり指圧を。
忙しい時は徹夜をすることが多く、自律神経の乱れからか腹部の緊張が強くみられるため、腸を整えることで自律神経のバランスが整い、神経症状の回復に繋がることを伝えた。自律神経の調整を目的に左右の天枢(てんすう)、大横(だいおう)に単刺し、腹部の緊張が軽減したことを確認し、続けて腹部にアプローチをかけることで免疫向上に繋がることの重要性を伝えてビヒィズス菌サプリのベイビーフローラを提案した。
その後、緊張除去と顔面部の血流改善を目的に天柱、風池、完骨にマッサージをして、その後に単刺。顔に戻り、下顎部の神経回復を目的に頬車、地倉(ちそう)に置鍼した。
施術後、下顎の鈍い感覚は消失。顎が動かしやすくなり、上顎の感覚は痛みは消失し、痺れと熱さが残存。
自宅でのケアは顎のリンパの血流を改善することを目的に、顎周りをホットタオルで温めることと、腸内細菌を整えて免疫力を高め末梢神経の回復を目的に腸内環境維持の重要性を伝えた。最初は治療間隔を空けずに治療をすることで改善が早まるため、次回3日後に予約をされた。

初回から3日後に来院。前回の治療後から症状は変わらず、上顎の痛みはなく、痺れと熱さのみ残る。
セルフケアのホットタオルで温めることを続けていたら、とても楽になると話された。治療内容は1回目と同様。副鼻腔炎の既往があることから迎香(げいこう)の単刺のみ追加した。
施術後は痺れ、熱さは残るものの10→5まで軽減。仕事で遠出するため、次回は1週間後の来院。

2回目の治療から1週間後の来院。熱い感覚があったのも抜けて、痺れもほとんどない状態だが、疲れた時など時々上顎付近に感じるそう。治療内容は旋回同様に行い、痺れは10→3まで軽減。
次回も1週間後に来院確定。
1週間後に来院された際には、この1週間ほとんど痺れを感じず、仕事で徹夜をすることもあったが集中して仕事に取り組めたと大変喜ばれていた。症状は消失したため、一度治療は終了とし、今後は海外での撮影に向けて身体の健康維持・増進のために来院予定となった。

三叉神経痛のページを見る

ご相談・お問い合わせ

全店舗、どのような症状でも治療が可能ですが、
特殊な症状がひどい方は豊富な治療実績を持った店舗へ行くことをオススメします。

六本木ヒルズ院 Roppongi Hills

六本木ヒルズ院

セルリアンタワー院 Cerulean Tower

セルリアンタワー院

カレッタ汐留院 Caretta Shiodome

カレッタ汐留院

西新橋院 Nishishinbashi

西新橋院
※ハリアップにリニューアル予定。
現在、「ドクター・リウ鍼灸院 西新橋院(東京慈恵会医大付属病院前)」で運営しております。月曜日・水曜日、完全予約制となっております。ご了承くださいませ。