女性 40代
症状:左顔面部の痛み(診断名:左帯状疱疹後神経痛)
発症:2022年8月5日
現病歴
2022年8月5日に左目が腫れて、腫れた部分に激痛が走った。体温も 39℃近い熱が出たため、救急車で病院に行き、帯状疱疹の診断を受けた。
発症する何日か前に額が腫れて痛みが出て、水疱も出てきたため病院に受診したが発熱していたため、まずはコロナではないことを確認する検査が必要ということで検査した後に一旦、帰宅した。
陰性であったため再度病院に受診して帯状疱疹であろうという診断を受け、紹介状なども書いて頂き、大きな病院に受診しようとしたときの急変だった。
病院ではステロイド剤、抗ウィルス薬などを投与されたが痛みはなかなか改善しなかったため、ペインクリニックで星状神経節ブロックを受けることとなったが副作用なのか心拍数に乱れが出てしまったため、一旦、休止している。
現在は週に1回、皮膚科に受診し処方されたカロナール、プレガバリンを服薬しているが症状はなかなか改善せず、左額部分を中心に目の下から頭までの痛み、痺れ、かゆみ、冷感が持続しており、痛み止めを飲んでいても痛みで眠れない日があるため、少しでも症状改善したいと思い「帯状疱疹」で検索し、ドクター・リウ鍼灸 西新橋院にたどり着き来院した。
鑑別診断
増悪因子:特記すべきことなし
寛解因子:入浴
左目(瞼)から左髪の生え際までに帯状疱疹痕を確認。
痛みは上記部分を中心に左頭皮、左頬骨まで出現。
治療法
まずは帯状疱疹のウィルスの抑制、毒素の除去を目的に額部、頚部(左攅竹のやや上方、そこから2cm くらい頭よりの部分、左外眼角のやや上方)に施灸。その後、免疫力を向上させるために腹部の施術を。
その後、顔面部の施術に移行。
顔面部は触れると痛いということもあり、アロデニアのリスクをふまえてマッサージはさほどせず、顔面部の血流改善を目的に翳風(えいふう)の刺鍼、施灸の際に反応の強かった左外眼角のやや上方の部分に関しても腹部施術後に圧しても、やはり他の部分より過敏であったため、痛覚を抑えるために太陽(たいよう)やや上方を内側に向かって刺鍼し、どちらも置鍼して施術終了とした。
施術後、痛みは出なくなったが、根元が完全に良くなっている訳ではないことを伝え、少し時間が経過すると痛みは再現する可能性が高いことを伝えた。最初の施術が肝心で、まずは3回ほど期間を詰めて施術していくことが重要であることを伝え、2日後の予約を確定した。
2日後の治療後に痛みが10→3まで改善し、今まで様々な治療を受けてきたが全く効果がなかったのに対して、鍼灸治療では2回で効果を実感できたことに、とてもビックリしたと話されていました。
治療自体も特別、痛みがあるわけではなく、説明もしっかりとなされているので安心して受けられたと話されていました。
8回で痺れ、痛みがほぼ気にならなくなるまでに改善したことにビックリされ、鍼灸治療がここまで効果があるとは思っていなかったと話されました。