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顔面神経麻痺:顔面神経麻痺/鍼灸治療レポート27

50代 女性 会社経営者
症状:左顔面神経麻痺(ラムゼイハント症候群)

現病歴

2022年7月26日、起床時に左の顔が動かないことに気づき耳鼻科に受診した。検査の結果はラムゼイハント症候群と診断され、ステロイド点滴のため、病院へ受診していた。
会社の代表を務めていることもあり人前に出る機会も多く、1日でも早く治したい中で投薬治療だけで治るのか不安になり、インターネット検索をしていたところ、ハリアップなら治るかもしれないと思い、発症から3日後に来院された。

鑑別診断

疱疹、味覚異常、聴覚過敏(-)、耳鳴り(+たまに)、閉眼不可、うがいができない
額のしわ寄せ不可、麻痺を発症する数日前から患側に肩こり、頭痛、耳の痛みが出現していたとのことから、末梢神経が原因でウイルス性の顔面神経麻痺と判断した。

治療法

1回目(2022年7月29日)の鍼治療は、麻痺している顔面神経に対して、耳たぶの後ろの根幹部から鍼刺激を与えることで神経を回復させること。また、頚部や肩の筋緊張を緩和させることで顔面部への血流が改善され、神経回復の促進を図る。お灸を併用し、病巣に潜んでいるウイルスを鎮めることを説明し治療を開始した。
まずは、顔面部の主要なツボに対して指圧で刺激を入れ、表情筋の反応を確認し、その後、皮膚が赤みを帯びている部分に3点施灸を。免疫力向上のため腹部のマッサージ後、大横(だいおう)に刺鍼。
次に、翳風(顔面神経根幹部)、迎香(口角の挙上、鼻翼の引き寄せ)に置鍼。次に太陽、四白(閉眼に作用)に置鍼。
側臥位にして頚部の完骨(かんこつ)、風池(ふうち)に刺鍼を行い、この日の治療を終了とした。
治療後、閉眼時に力が入りやすくなっているのを実感され、写真でも変化が見られることを共有した。

2回目は翌日、3回目はまたその翌日と3日間続けて施術を行った。
途中、顔面部の指圧が痛く心が折れそうになっていたが、家族から「良くなってきているから頑張って続けなよ」と言われ、鍼治療を継続することを決意され来院された。
6回目までは週2回で治療を行い、7回目からは週1回とし、全9回で顔面神経麻痺の治療を卒業された。

投薬治療だけ様子を見るのではなく、投薬治療と併用しながら鍼灸治療を開始されたことに加えて、的確な部位に鍼・灸の刺激ができ、ウイルスの抑制と末梢神経の回復が早期改善に繋がった。

生活指導

セルフケアとして患側にホットタオルを当てて温めること、爪楊枝を束ねたものなどで顔面部を刺激すること、口の中に指を入れて患側の頬をマッサージすること。
以上3点を行うことで血行促進させ、末梢神経の再生や新陳代謝を促進させることを指導した。

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