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便秘症:便秘症/鍼灸治療レポート 9

女性 60代 会社員
症状:便秘

現病歴

新型コロナウイルスの影響で今まで会社出勤していたのが完全にリモートワークとなり、外出機会が軽減。自宅で慣れない生活をしていたせいか、ひどい便秘を感じるようになった。そこから2年ほどいろんな市販の薬を飲んでいたが症状の改善はみられず。何か良い治療はないかインターネットで調べていたところ、ハリアップのホームページで自分と同じ便秘症が改善されている症例を見つけた。
それを見て自分自身も鍼治療を受けて症状を改善し、コロナ以前の快適な生活に戻りたいという思いでドクター・リウ鍼灸院 西新橋院に来院。来院する際は初めての鍼治療で、根気強く続けられるのか不安もあった。

鑑別診断

酷くて便が3日ほど出ないときや便のスッキリしない感じなどがあり、快便の時がどういうときか思い当たらないほど。お腹も常に張りを感じている。
睡眠時間も4~5時間程度で熟睡ができておらず、起床時の疲労感もひどい。姿勢を見ると首が前に出て、肩も上がっており猫背気味。首も左右に倒しづらく天井も向きづらい。触診してみると首から肩、特に僧帽筋の硬さが顕著に見られた。これらのことから環境の変化によるストレスで自律神経が乱れ、その影響で腸の働きが悪くなり便秘を引き起こしていると考えられる。今回は腹部の治療だけでなく、姿勢不良による首肩こりへのアプローチも腸の働きを良くしていく上で必要だと伝え、治療をスタート。

治療法

まずは伏臥位の状態で全身をマッサージ。鍼治療が初めてのため、刺鍼部位は少なく、硬いところは少しチクッとすること、鍼特有のズーンという反応が出ることもあると伝え、治療を受けるにあたり不安にさせないように説明を行った。使用経穴は首肩の緊張緩和を目的に天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、上大椎(かみだいつい)、肩井(けんせい)、膏肓(こうこう)。
次に仰臥位になってもらい、腸の働きを良くする目的で腹部の天枢(てんちゅう)、中脘(ちゅうかん)、期門(きもん)、関元(かんげん)に刺鍼後、特に硬さの強かった左右の天枢に鍼をして赤外線を当て5分置鍼した。その後、全体的にお腹のマッサージをし、自律神経系アプローチを目的に頭頚部を刺激した。

治療後、座ってもらい首の左右の倒しづらさも軽減し動きもスムーズになったことを共有。お腹の張りも軽減したと仰っていた。鍼も最初は首肩・背中周り、お腹のみに刺激して徐々に部位を増やして身体に慣れさせていくこと、まず週1回の治療で自律神経バランスを整え、鍼の効果を引き出し症状改善に繋げることを伝えて1回目の治療は終了。
最後に、腸内にビフィズス菌を定着させることで腸内環境を整え便秘改善にいいことを伝え、ベイビーフローラを1包試飲と2週間分を購入してもらった。

2回目は1週間後に来院され、ベイビーフローラを毎日飲んでおり便のスッキリ感も感じるようになってきていると仰っていた。首肩周りはまだ頑固な凝りはあるが、1回目ほど酷く感じていない。
初診時同様の治療を行なった。
3回目から6回目まで約1ヶ月間、週1回の治療を継続、鍼の刺激感を変えながら内臓機能を高めるため腰の大腸兪(だいちょうゆ)、志室(ししつ)、足の飛揚(ひよう)、承山(しょうざん)、足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)など使用経穴を少しずつ増やしながら治療した。その結果、便秘の頻度も少なくなり、調子の良いと感じる回数が増え、初診時にあった頑固な首肩こりが軽減。
ベイビーフローラを毎日飲んだことで腸内にビフィズス菌が定着したことや、継続的な鍼の刺激が患者の治療効果に良い影響を与えたことを伝え、患者本人も改善してきていることに嬉しさを感じていた。
現在は3週間に1度のペースで治療を継続され、便秘症状が酷くならないよう自律神経バランスを整えている。ベイビーフローラも定期的に購入して毎日飲まれている。

生活指導

ベイビーフローラを腸の働きが活発になりやすい夜の時間帯に作用するよう、夕食後に飲むよう指導した。

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