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肩こり:肩こり/鍼灸治療レポート16

女性 30代 会社員
症状:肩こり、右首の痛み

現病歴

もともと首肩のこりや腰痛の自覚はあったが、来院される日の朝起きた時に右腰に違和感があり、このまま放っておくと危険かなと思っていたら、お昼すぎくらいから痛みが出てきた。その後、右首にも痛みが出てきて、腰よりも首の痛みが強くなってきた。可動域制限も出ており仕事に支障が出るし、4日後に誕生日で旅行を予定しているので、一日でも早く治したいと思い来院された。

鑑別診断

前屈みになろうとすると腸骨稜辺りに痛みが出てきて前屈みになれない。首は屈曲、伸展、側屈、回旋どの動きでも後頭下部や肩甲骨内縁に痛みが出て、ほぼ動かせない状態。
ズキズキする痛みがあり、歩くと首に響く。痺れはなし。
姿勢不良でのデスクワークで首肩から腰まで背中全体の硬さがあり、最近は特に寒くなってきて筋肉が緊張しやすくなっていたこと。また、仕事も忙しく身体のケアがしっかりできていなかったことも重なり、脊柱起立筋など背中の筋肉の緊張が強くなり、とくに負担のかかる起始停止部分にあたる首と腰に痛みが出てしまったと考える。

治療法

首はズキズキする痛みがあること。また、歩くと響くとのことだったので、患部に炎症が起きている可能性があることを伝え、首は軽く刺激を入れ、周りや背中から腰にかけて全体的に筋肉の緊張を緩和し、首や腰の負担を減らしていくことを共有し治療を開始。
まず伏臥位で全体的に軽くマッサージをし、首肩から肩甲骨周りの筋肉の緊張緩和のために天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、上大椎(かみだいつい)、肩井(けんせい)、肩外兪(けんがいゆ)、膏肓(こうこう)、天宗(てんそう)、脊際に刺鍼。背中から腰にかけての筋肉の緊張緩和、血流改善のために志室(ししつ)、大腸兪(だいちょうゆ)、阿是穴にも刺鍼。全身調整のために下腿部にも刺鍼した。
一度起き上がってもらい状態を確認すると、首の痛みはあまり変わらないが、腰がだいぶ楽になったとのこと。首は炎症があるので痛みが引くのに時間がかかること、腰は筋肉の緊張が和らいできたことで楽になってきていることを説明し、続けて右上の側臥位で治療を。
前頚部の筋肉の緊張緩和、血流改善、鎮痛のために翳風(えいふう)、完骨(かんこつ)、天鼎(てんてい)に刺鍼し、マッサージをした後、仰臥位で痛みを確認しながら、臀部や股関節周りと首のストレッチをゆっくり行った。
施術後は首の痛みは残るものの少しずつ動かせるようになり、腰の痛みは消失し動かせるようになった。4日後の旅行までにもう一度治療し、頚部の疼痛改善のための来院指導をした。

2回目の鍼治療は2日後。
前回の治療翌日には首をある程度動かせるようになり、今は屈曲、左側屈時に後頭下部につっぱり感が出る程度まで落ち着いた。
1回目同様、首から腰まで背中全体的に筋肉の緊張を緩和し、特に後頭下部はしっかり刺激を入れて緩め首のストレッチも行ったところ、施術後はつっぱり感もなくなり、安心して旅行に行けると喜ばれていた。

生活指導

これからどんどん寒くなっていくのでマフラーをするなどして首を冷やさないようにし、お風呂に浸かり血流を良くすること。仕事で同じ姿勢が長時間続かないように、合間に首肩や肩甲骨、腰や股関節周りを動かしてストレッチをすることを指導した。
また、忙しい中でも月に1回は治療を受け、痛みが出る前の予防として身体のケアをしていくようアドバイスした。

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