男性 40代 会社員
症状:首肩こり、眠りが浅い
現病歴
デスクワークが多く、日頃から目の疲れ、首肩こりを感じている。ひどいときは頭痛を伴うこともある。
睡眠時間は平均6時間くらいとれているが、眠りが浅く疲れがとれない状態が続いていて、睡眠状態を安定させることと、体の疲労改善目的に来院した。
鑑別診断
首肩から肩甲骨周りなど全体的に筋緊張が強く、特に僧帽筋・胸鎖乳突筋・肩甲挙筋だけでなく、腕にかけての緊張が強く見られた。吐き気やめまいはない状態。
長時間のデスクワークで座っている時間が長く、全身の血液循環が悪くなりやすく、足は冷えむくんでいた。
筋疲労性の肩こりと長時間のデスクワークによる姿勢から胃腸が持続的に圧迫されていることが考えられる。
姿勢不良による内臓の鬱血、睡眠が浅いことから自律神経の乱れが関係している可能性が高いと判断。
治療法
うつ伏せで筋肉の緊張緩和を目的に、首肩・肩甲骨周り、腰へと鍼による治療をし、動きの悪い肩甲骨周りや腕を中心にマッサージを行う。
また、自律神経へのアプローチを目的に、頭部や椎間にも鍼を行う。
冷えて浮腫みやすくなっている足には血流改善を目的に鍼を行う。
頭部の緊張緩和、眼精疲労には直接、頭部から前頚部、目の周りをマッサージし血流を促す。
施術後は体が軽くなり、全身の血行が良くなっている自覚があった。
一度の治療で睡眠が安定する状態が続いているので、疲労度にあわせて治療を行っている。