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眼精疲労:眼精疲労/鍼灸治療レポート2

男性 30代 教師
症状:眼精疲労

現病歴

長年頭に霧がかかったような感覚があり、眼精疲労に悩まされている。
朝起きた時から目に疲労を感じ、眼科で処方された目薬、市販のホットアイマスク、睡眠時間を増やしたりしたが症状はあまり変わらなかったそう。
さらに夕方になると上瞼が落ちてきて開けていられず、疲れているように見えてしまうことが仕事柄困る。
平日は朝出勤するときから退勤するまで、常に緊張状態でいる。また、最近は感情の起伏が激しくすぐにイライラしてしまう。
数年前に島で教師をしていてその時は身体を壊してしまい、突発性難聴を患った。今でもストレスが大きくなると耳の不調が出てくる。
昔鍼治療を受けた際、響きが多く体が緊張してしまって恐怖心があるが、また突発性難聴が再発しないように、眼精疲労の症状改善と体全体の調整が必要と感じ、ドクター・リウ鍼灸院に来院された。

鑑別診断

頚部、背部の触診をしたところ、頭と首の境目の部分、背中の緊張が強く肩甲骨の動きが少なかったため、上背部の緊張で頭部への血流が不足し眼精疲労を起こしていると考えた。
また、腹部は全体的に硬く、足にある太衝(たいしょう)、蠡溝(れいこう)に圧痛があった。眼精疲労のほか、易怒、睡眠の質の低下もあり、自律神経の乱れも影響していると考えた。

治療法

鍼の刺激に苦手意識があるため刺激量に注意しながら、脊柱起立筋、僧帽筋、斜角筋の筋緊張の緩和、頭部への血流を促進。鍼の刺激は、深刺せず切皮程度で行った。
仰向けでは頭部のマッサージをしてリラックス状態を作ることで自律神経を整え、太衝(たいしょう)に置鍼をして全身の循環改善を促した。治療中から頭のスッキリ感を実感されており、施術後はリラックスできたとのことだった。
施術後の良い状態を体に覚えさせるため、毎週の鍼治療を6回継続したところ、朝から疲労感のあった眼精疲労が改善。
感情の起伏も落ち着いてきたため、2週間に1度のメンテナンスに切り替えて、平日に解消しきれない疲労解消、全身調整のため継続して治療を行っている。

セロトニンの分泌を促進するため、毎朝起きたらカーテンを開けて日差しを浴びること、軽いウォーキングをすること。
目の疲れが出るときには、合谷(ごうこく)のツボ押しを指導した。

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